結婚式や誕生日、年末年始の乾杯で欠かせないシャンパン。
「シャンパン一杯で酔っちゃった…」という声もよく聞きますよね。
この記事では、なぜシャンパンを飲むと酔いやすいのか、度数や適量、注意点を紹介します。

シャンパンは、フランス・シャンパーニュ地方でつくられる発泡性ワインのことで、記念式典の美酒として親しまれています。

シャンパンのアルコール度数は、一般的に11~12.5%ほどです。
酒類別のアルコール度数と比較すると、シャンパンの位置づけがわかるかと思います。

酒類容量アルコール度数
ビール500ml (中瓶1本)5%
ワイン120ml (1杯)12%
清酒180ml (1合)15%
焼酎180ml (1合)35%
ウイスキー60ml (ダブル)43%

上記の表の通り、ビールよりはアルコール度数が高く、日本酒よりはアルコール度数が低いことがわかります。

シャンパンは、ブドウを原料にしてつくられる醸造酒なので、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒に比べると、アルコール度数がやや低くなります。

シャンパンは、フランス・シャンパーニュ地方で伝統的な製法や品種などの厳しい条件をクリアしたものだけがシャンパーニュと名乗ることができます。

これはフランスの法律AOC法(原産地呼称管理法)で定められており、シャンパンのアルコール度数も11度以上と規定されています。

使用される品種も決まっており、黒ブドウのピノ・ノワール、ピノ・ムニエと白ブドウのシャルドネの3種。この3種をブレンド・醸造します。

一方、スパークリングワインとは簡単に言うと「炭酸の入ったワイン」のことで、炭酸ガスが3気圧以上となっているワインを指します。

また既定の条件に満たないシャンパンは、スパークリングワインに分類されます。

スパークリングワインにはアルコール度数などの規定された項目がなく、アルコール度数が5%ほどの低アルコールのスパークリングワインも多く存在。

まるでジュースのような甘口のスパークリングワインもあるので、アルコールが苦手な方も比較的飲みやすいお酒と言えます。

ウイスキーや日本酒に比べてアルコール度数は控えめなシャンパン。
結婚式などのお祝いの席には欠かせないお酒ですが、「シャンパン1杯で意外と酔ってしまった・・・」という経験を持つ人も少なくありません。

なぜシャンパンは酔いやすいと感じるのでしょうか?

炭酸の影響

シャンパンが酔いやすいといわれる大きな理由の1つが「炭酸ガス」の存在です。

炭酸は胃を刺激し、アルコールが体内で吸収されるスピードを速める働きがあります。

そのため、シャンパンやビールのように炭酸ガスが含まれるお酒は、発泡酒ではないお酒に比べ、酔いが早く回りやすいのです。

甘口タイプの飲みやすさ

シャンパンには辛口から甘口までさまざまなタイプがありますが、甘口タイプは飲みやすく、ついグラスを重ねてしまいがち。

口当たりがまろやかでアルコール感をあまり感じやすいため、「少しだけ」と思っていたのに気づいたら酔いが回っていたということも珍しくありません。

甘口のシャンパンは、ジュースのような口当たりですが、実はアルコール度数はそのまま(シャンパンのアルコール度数は11度以上)。味わいが異なるだけで、辛口シャンパンと変わりません。

飲みやすさに安心せず、自分のペースで楽しむことが大切です。

結婚式や年末年始のパーティーなど、華やかな席でつい気分が高揚しお酒も進みがちに。
シャンパンを楽しみながら、安心して過ごせるポイントをいくつか紹介します。


①乾杯だけで終える

乾杯の一杯だけで終えるのも得策です!次々にグラスを重ねてしまうと、酔いが思った以上に早く回ります。

最初の一杯で雰囲気を楽しむことも大人のスマートな楽しみ方です。

②しっかりと食事と一緒に飲む

空腹時にアルコールを摂取すると、アルコールが小腸に早く届き、血中アルコール濃度が急上昇しやすいため、酔いが早く回ってしまいます。

できれば乾杯前に軽く食べたり、乾杯後は食事と一緒に楽しむことで、酔いにくくなり体調も安定します。

③水を交互に飲む(チェイサー)

お酒の合間に水やジュースを飲む「チェイサー」は、アルコールの吸収を緩やかにし、体への負担を軽くしてくれます。

また脱水症状を防ぐ水分補給の役割もあるのがチェイサーです。
体がアルコールを分解する際、水が必要なので脱水症状になりやすいと言われています。

水を交互に飲んだり、お酒と同量以上の水分を摂ったりすることで、アルコールの吸収を緩やかにし、体への負担を軽減できます。


世界で最も有名な高級シャンパン『ドンペリニヨン』のアルコール度数は、12.5%とやや高めです。ドンペリニヨンは、通称『ドンペリ』の愛称で親しまれており、特別なシーンに選ばれることが多い存在感のあるシャンパンです。単一年に収穫された良質なブドウのみから造るヴィンテージに対するこだわり、個性を尊重した独自のスタイルが特徴です。

ドンペリには、ドンペリのスタンダードである「ドンペリ白」以外に「ドンペリ・ロゼ」「ドンペリ・P2」「ドンペリ・ブラック」「ドンペリ・ゴールド」などのラインナップがあります。


『モエ・エ・シャンドン』は長い歴史を築くシャンパンメゾンで、アルコール度数は12%となっています。「モエシャン」の愛称で親しまれているモエ・エ・シャンドンは、フランスのシャンパ―ニュ地方で広大なブドウ畑を持っており、世界で1番売れている銘柄だと言われています。

通常ボトルのほか「アンペリアル・ロゼ」「ネクター」などがあり、どちらのボトルも度数は12%です

しかし「モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル」は、度数が12.5%となっており、商品によってアルコール度数が異なります。


クリュッグは、「シャンパーニュの帝王」とも称されるシャンパンの高級メゾンの1つです。「クリュギスト」と呼ばれる熱狂的なファンもいるほど愛好家の多いシャンパーニュとしても知られています。

卓越した醸造哲学と徹底したこだわりが魅力で、高度なブレンド技術で120種類以上のワインをブレンディングし、マルチ・ヴィンテージのシャンパンを造り出しています。

最もスタンダードなボトルが『クリュッグ グランド・キュヴェ』で、アルコール度数は12%。そのほかに「クリュッグ ロゼ」「クリュッグ ヴィンテージ」などのボトルがありますが度数は12.5%です。


イエローラベルが印象的なシャンパーニュ『ヴーヴ・クリコ』。

「太陽のように輝くブランド」というメゾンの哲学が感じられる、エネルギッシュなカラーが一際目を引きます。

マダム・クリコの名で知られる女性当主が発展させた歴史あるメゾンで、シャンパーニュの世界に数々の革新を生み出しています。

ヴーヴ・クリコのスタンダードボトル「イエローラベル」のアルコール度数は12%。「ロゼ ローズラベル」は度数が12.5%と異なります。


「シャンパーニュの芸術品」と呼ばれる優美なシャンパーニュ『ペリエ・ジュエ』。
中でも白いアネモネがボトルに描かれた印象的な「ベルエポック」は、ボトルの美しさから人気のシャンパンです。
 
洋ナシや白い花などの華やかなアロマ、イキイキとした酸が楽しめます。
 
良質のブドウがある特別なヴィンテージのみ製造される「ベルエポック」のアルコール度数は12.5%で、「ベルエポック・ロゼ」や「ブラン・ド・ブラン」などのボトルも同様のアルコール度数です。


シャンパンは、AOC(原産地統制呼称)法でアルコール度数が11%以上と定められており、比較的しっかりとしたお酒です。そこで、シャンパンの華やかな雰囲気を楽しみつつも、より低アルコールで気軽に味わえるスパークリングワインをご紹介します。


カフェ・ド・パリ』は、豊富なフルーツフレーバーのスパークリングワインを展開しています。

世界初のライチフレーバーを世に広めたことでも有名で、多彩なフレーバーのノウハウを持ったフランスを代表するメーカーです。

マスカットをはじめストロベリーやレモン、サクランボなどの商品がラインナップされています。

アルコール度数が6%と控えめで、華やかな香りと甘みのある味わいで飲みやすいお酒です。

また愛らしいボトルデザインなので、女子会やホームパーティにぴったりなスパークリングワインです!


『ポンパドール』は、スペインのフレシネ社と日本のサントリーが共同開発したフルーツフレーバーのスパークリングワインです。

自然できめ細やかな泡、軽やかな味わいが魅力で、少し低めのアルコール度数6%に設定されています。

マスカットやピーチ、青リンゴなどの豊富なフレーバーが揃っているので、好みのフレーバーを見つけて楽しむことも◎


ドイツのワイナリー「カール・ユング」が造るノンアルコールのスパークリングです。

アルコールを含まないワインでも本来の味わいを楽しんでもらえるよう研究を重ね、品質の安定化に成功しました。

本格的な味わいのノンアルコールスパークリングが楽しめます。

おつまみやデザートの相性抜群!


今回は、シャンパンのアルコール度数についてご紹介しました。

シャンパンが「酔いやすい」と感じるのには、炭酸や飲みやすさなど、いくつかの理由があります。

お祝いの席ではつい気分が高まり、飲み過ぎてしまうこともありますが、食事やチェイサーを取り入れながら、自分のペースで楽しむことが大切です。

また、シャンパンはAOC法でアルコール度数11%以上と定められているため、もう少し軽めに楽しみたい方は、低アルコールのスパークリングワインを選ぶのもおすすめです。

最近では、本格的な味わいを再現したノンアルコールスパークリングも多く登場しており、お酒が苦手な方でも華やかな気分を味わえます。

ぜひ、自分にぴったりなシャンパンやスパークリングを見つけて、特別なひとときを楽しんでみてください。


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