先日、2026年4月出荷分より、サントリーの人気ウイスキー「山崎」「響」「白州」をはじめとした主要銘柄が一斉に値上げされると発表がありました。
近年続くウイスキーの価格改定は、愛飲者やコレクターにとって大きな関心事です。
本コラムでは、サントリー値上げの詳細やウイスキー買取価格の推移、今後の相場動向について詳しく解説します。

2025年11月4日、サントリー株式会社はニュースリリースにて2026年4月1日出荷分から一部商品の価格改定を発表しました。
対象はウイスキー・輸入ワイン・焼酎など39銘柄で、2〜20%の値上げとなります。

ウイスキーでは人気の「響」「山崎」「白州」が対象で、希望小売価格が6〜15%値上げされます。
具体的には「響 ジャパニーズハーモニー」が税抜7,500円から8,000円に引き上げられます。

引用:サントリー ニュースリリース(2025年11月4日)

当社は、高品質な商品を安定的に提供するため、これまで生産性の向上、物流合理化、諸費用削減などの企業努力を行ってきました。しかし、包材等の原材料価格および仕入れコスト上昇の影響を企業努力のみで吸収することは困難であり、今後も安定供給を続けるために価格改定を実施いたします。

サントリー公式発表では「響 ジャパニーズハーモニー」のみ具体的に記載がありましたが、当店調査によると「響」「山崎」「白州」シリーズ全体で以下のような価格改定が予定されています。

商品名値上げ前(税抜)値上げ後(税抜)値上げ率
山崎NV 700ml7,000円7,500円7.1%
山崎NV 180ml1,950円2,090円7.2%
山崎12年 700ml15,000円16,000円6.7%
山崎12年 ミニチュア1,320円1,410円6.8%
山崎18年55,000円61,000円10.9%
山崎25年360,000円415,000円15.3%
山崎 ジャパン エディション55,000円61,000円10.9%
山崎 スモーキー バッチ18,000円19,000円5.6%
響JH7,500円8,000円6.7%
響BC15,000円16,000円6.7%
響21年55,000円61,000円10.9%
響30年360,000円415,000円15.3%
響JH マスターズ セレクト16,000円17,000円6.3%
白州NV7,000円7,500円7.1%
白州NV 180ml1,950円2,090円7.2%
白州12年15,000円16,000円6.7%
白州18年55,000円61,000円10.9%
白州25年360,000円415,000円15.3%
白州 ジャパニーズ フォレスト18,000円19,000円5.6%

特に18年・25年などの長期熟成ボトルの上げ幅が顕著であり、高価格帯商品の希少性がより際立つ結果となりました。

ニュースリリースの価格は税抜表示のため、税込に換算し、2025年11月6日時点の当店買取価格と比較した結果が以下の通りです。

商品名値上げ後(税込)買取価格(11/6現在)差額
山崎NV 700ml8,250円9,000円750円
山崎NV 180ml2,230円2,000円-230円
山崎12年 700ml17,600円17,500円-100円
山崎12年 ミニチュア1,551円1,500円-51円
山崎18年67,100円84,000円16,900円
山崎25年456,500円870,000円413,500円
山崎 ジャパン エディション67,100円65,000円-2,100円
山崎 スモーキー バッチ20,900円18,000円-2,900円
響JH8,800円9,100円300円
響BC17,600円13,500円-4,100円
響21年67,100円65,000円-2,100円
響30年456,500円520,000円63,500円
響JH マスターズ セレクト18,700円15,000円-3,700円
白州NV8,250円8,800円550円
白州NV 180ml2,230円1,600円-630円
白州12年17,600円17,500円-100円
白州18年67,100円63,000円-4,100円
白州25年456,500円400,000円ー56,500円
白州 ジャパニーズ フォレスト20,900円18,000円-2,900円

高額ボトルの「山崎25年」「響30年」「山崎18年」などは買取価格が定価を大きく上回る一方、一般的なノンヴィンテージや12年クラスでは定価の上昇分に買取価格が追いついていない傾向です。

サントリーは近年、2024年にも大幅なウイスキー価格改定を実施しましたが、当時は国内相場がほとんど上昇せず、買取価格への反映は限定的でした。
価格上昇を牽引したのは海外需要であり、国内価格改定そのものは相場変動の主因ではありませんでした。

今回の2026年4月の値上げによっても、

  • 海外市場での販売価格が上昇すれば相場上昇の可能性
  • 一方で高額化により海外需要が鈍化すれば相場下落のリスク

と、どちらの方向にも動く可能性があります。
現時点では明確なトレンドは見えませんが、今後の「サントリーウイスキーの値上げ」と「買取価格推移」は要注目です。

今回のサントリー値上げは、「響」「山崎」「白州」シリーズの全ラインナップに及び、特に熟成年数の長いウイスキーが大幅値上げとなりました。
市場の動きとしては、値上げ=即相場上昇とは限らず、海外需要の変動がカギです。

お持ちのサントリーウイスキーを売却ご検討中の方は、価格改定前後の動向を見極めつつ、買取価格が高水準のうちに査定依頼するのも一つの選択肢です。


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