「リカスタ」の ブランデー買取

フランス西部のコニャック地方で生産されるブランデーの一種です。使用されるブドウ品種の多くはユニ・ブランで、厳格なAOC（原産地統制呼称）規定のもとに生産される高品質な蒸留酒です。グランド・シャンパーニュ産のブドウだけを使用したコニャックが最高級とされており、高級ブランデーとしてレミーマルタンのルイ13世やヘネシー・リシャールが有名です。

“コニャックより古いブランデー”ともいわれるアルマニャックは、フランス南部・アルマニャック地方でつくられており、大手ブランドではなく小規模生産者が多いです。生産地区は「バ・アルマニャック」「オー・アルマニャック」「テナレーズ」の3つに分かれ、主に連続式蒸留器でゆっくりと蒸留されるのが特徴です。

フレンチブランデーは、フランス各地で造られるブランデーの総称です。コニャックやアルマニャックの産地で造られたものであっても、原産地呼称（AOC）の規定条件を満たさない場合はコニャックやアルマニャックとは名乗れず、一般的にフレンチブランデーとして扱われます。厳格な規定が設けられていないため、フレンチブランデーは多彩なスタイルや味わいを楽しめます。

カルヴァドスは、フランス・ノルマンディー地方で造られる、リンゴを原料としA.O.C.規定に基づいて蒸留・熟成されるアップルブランデーを指します。A.O.C.認定の「カルヴァドス」「ペイ・ドージュ」「ドンフロンテ」に分かれています。カルヴァドスもコニャックなどと同様に熟成年数による格付けが存在しています。

マールは、ワインを絞った後のブドウの搾りかすを原料とするフランスの蒸留酒です。代表的な産地には、ブルゴーニュ地方のマール・ド・ブルゴーニュや、シャンパーニュ地方のマール・ド・シャンパーニュなどがあります。一般的にアルコール度数は高めで、力強く芳醇な香りを持ち、食後酒としてゆっくりと味わうのに適しています。

グラッパは、イタリアで造られるワインの搾りかすを原料とした蒸留酒です。ブドウの搾りかすを蒸留して造られるブランデーは世界各地に存在しますが、イタリア産のものだけが「グラッパ」と名乗ることをEU法で認められています。主な生産地は北イタリアのヴェネト州やピエモンテ州などで、造り手や熟成方法によってスタイルは多彩です。

日本ブランデーは、国内で収穫されたブドウやリンゴなどを原料に、日本独自の気候風土や職人の技を生かして造られる蒸留酒です。ウイスキー造りで培われた蒸留や熟成の技術を応用し、ブドウ由来の上品な香りや、和食にも寄り添う繊細で滑らかな味わいが特徴です。ブランデー専用品種やワイン用ブドウを使用したタイプ、リンゴを原料としたアップルブランデーなど、さまざまな個性を持つブランデーが楽しめます。

ブランデーはコニャックやアルマニャック、カルヴァドスだけでなく、スペインの“ブランデー・デ・ヘレス”やドイツ・イタリアなどヨーロッパ各地、日本やアメリカなど世界中で生産されています。ワインそのものを蒸溜したブランデーは「フィーヌ」といいます。ブドウ以外の果実を使ったフルーツブランデー（プラム、洋ナシ、さくらんぼなど）も多く、産地や原料の違いによって個性豊かな香味を楽しめるのがブランデーの魅力です。特に熟成年数の長いものや限定品はコレクターズアイテムとしても人気です。